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司法書士事務所で最初の3年に学ぶもの

 事務所を選ぶ際には、あなたのキャリアプランを実現するために必要なノウハウを、その事務所で獲得することができるかどうかを判断しなければなりません。また、入所した後に漫然と実務をこなすだけでは満足した能力を獲得することは決してできませんから、「事務所に入ったら何を学ばなければならないのか?」「どのような視点で学ぶべきか」を考えておく必要があります。

1.「真の実務能力」を身につける

 不動産登記、商業登記、裁判事務などの手続きをこなすことが実務能力ではありません。実務上は不動産登記とか商業登記といった抽象的な仕事があるわけではなく、クライアントの課題(「不動産売買の権利を保全する必要がある」とか「ビジネスをはじめるための枠組みとして株式会社を必要としている」)を前提として、その手続き支援を行っているからです。
 真の実務能力とは、「クライアントの課題を司法書士としての能力を使って解決する能力」といえるでしょう。クライアントについて理解し、クライアントの本当の課題を引き出し、どのような解決方法がベストかを提供できる能力を身につけなければなりません。

2.プロフェッショナル性を磨く

 プロフェッショナル性を磨くとは「司法書士が司法書士としての本来の職務範囲をベースにして、いかに国民の権利保全に役に立てるか知恵を絞ること」と定義できます。先輩たちが従来行ってきた業務に限定するのではなく、クライアントが生活や経済活動のなかで、どのような課題を抱え、ニーズをもっているのかを考えて、それに対して私たちが従来以上のソリューションをどのように提供できるのかを考え続けることです。そのためには下記の2つの視点をもって主体的に業務に取り組むことが大事です。

マーケットインの視点

 相手が何に困っているのかしっかりリサーチして相手の欲しいものを提供すること。これをマーケットインといいます。私たちはともすれば、自分たちの持っているサービスを売ろうと(プロダクトアウト)しがちですが、クライアントの課題に応えていくためにはマーケットインの視点が欠かせません。

ワンストップの視点

 究極のワンストップとは「ひとりの人間が課題の本質をつかみ、その課題を解決するために必要になる諸問題を総合的に判断して方向性を示すこと」です。自分の専門分野に関する知識やスキルを「更新」するだけではなく、周辺分野の知識も常に吸収更新することで、『全体最適』な課題解決方法を考えることができます。

3.事務所経営のノウハウを身につける

 ひとりで仕事をするのか?  組織で仕事をするのか? みなさんが専門家としてのキャリアを形成する際に、必ず考えなければならないことです。しかし、どちらを選択するにしろ、組織をマネジメントし事務所を運営していくスキルが必要となります。事務所で勤務する間も将来の自身の役割を想定しながら、経営者としてのノウハウを身につけるべく努力することがキャリアップにつながっていきます。


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