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司法書士業界を取り巻く環境はこの10年、特に平成17(2005)年頃をさかいに大きく変化しています。そのようななかで、資格を新たに取得した方がたは「自身のキャリアプランをどのように考えればよいのか」、既に資格を取得して勤務されている方は「実務家としてどのように社会に貢献できるのだろうか」、また、事務所を経営されている司法書士の方は、「今後の事務所の経営戦略をどのように考えればよいのか」、といった不安をかかえられていると思います。
私は平成4(1992)年に司法書士事務所を開業した後、平成12(2000)年には、士業事務所の経営支援を行う会社として、株式会社コンサルティングファームを立ち上げました。
私自身が事務所を経営してきた当事者として、また多くの士業事務所の経営支援をさせていただいているコンサルタントして、現在の士業、特に司法書士を取り巻く環境の変化を分析し、司法書士が社会のなかで今後どのような役割を果たすことができるかについて、総括してみたいと考えていました。
そのような折、はからずも社団法人金融財政事情研究会(キンザイ)さまから、「新時代の司法書士がどのように活躍できるか、その可能性について書いてもらいたい」というお話があり、キンザイさまの「月刊 登記情報」に、平成20(2008)年4月号から平成21(2009)年3月号までの計12回にわたって、「新しい時代のプロフェッショナルへのステップアップ講座」と題して連載させていただきました。
連載終了から2年の月日が経ちましたが、司法書士業界はまだ大きな変化の渦中にあり、多くの司法書士の方がたが、冒頭にあげたような課題をかかえたままです。そこで今回、あらためて「司法書士が今後、社会のなかでどのような役割を果たせるのか」について、上記の連載記事をもとに書き足りなかった部分を加筆し、全体の整合性をとって、まとめ直してみることにいたしました。
この講座が、司法書士のみなさまの課題解決に、少しでも役立てれば幸いですし、ひいては日本国民が司法書士のサービスによって、より安心した社会生活を送っていただけることになれば望外の喜びです。
株式会社 コンサルティングファーム
代表取締役 山口 毅