HOME » 業界の最新動向 » 第1章-1 司法書士人口の増加(前編)


第1章-1 司法書士人口の増加(前編)

 第1章「司法書士を取り巻く環境とその変化」では、この10年ほどで司法書士を取り巻く環境がどのように変化してきているのか、各種データを分析し、客観的に把握してみようと思います。

合格者の増加にともない司法書士人口は急増

 平成元(1989)年から平成21(2009)年までの司法書士の新規登録者と登録取消者の推移は【図1】のとおりです。この差が純粋に増加した人数ということになります。平成元年~平成3(1991)年のバブル期には150名/年が増加しましたが、平成5(1993)年~平成13(2001)年は50名/年の増加にとどまっていました。しかし、平成14(2002)年からは、200名/年を超える増加に転じ、平成19(2007)年と20年には450名前後も増加しています。その結果、平成9(1997)年9月1日時点で17,037名であった司法書士登録者の人口は、平成22(2010)年12月末時点で、2万人を超えました。

【図1】司法書士の登録者・取消者・純増数の一覧

【図1】司法書士の登録者・取消者・純増数の一覧(グラフ)

弁護士人口も増加の一途

 さらに、隣接士業としての弁護士人口の動向にも注目してみましょう。
 平成9年時点で15,900名と司法書士人口を下回っていた弁護士人口が、平成19年には22,059名となって、ついに司法書士人口を追い抜き、平成23(2011)年1月1日現在では30,447名と、司法書士人口を1万人以上も上回るようになりました。新司法試験制度へ移行したことにより、弁護士人口はますます増加すると考えられます。

資格者の高齢化と合格者の若年化

 司法書士の年齢構成(【図2】参照)は、平成17(2005)年時点のデータしかありませんが、51歳以上の人口が61%、56歳以上の人口が51%と高齢な方が多い一方で、30代の若手の登録者層も厚みを増しています。感覚的にも私が合格した昭和63年当時は、受験生の年齢層が高かったように思いますが、最近は20~30代の方が多いように感じます。合格者が若年化し、年齢構成も急激に変化しているということが分かります。
 このことは、先ほどみましたように国家試験合格組の大幅な増加(昭和63(1988)年当時は300名台だったのが、平成18(2006)年以降は900名台)と特認組の減少に起因しているものと推測できます。

【図2】司法書士の年齢構成

【図2】司法書士の年齢構成(グラフ)

第1章-1 「司法書士人口の増加(中編)」 へ

2011年6月22日掲載


PAGETOP